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コダーイ教育について

コダーイ教育について

園での教育法

コダーイ・システムが何かということをここでお話しします。
保育園では、積極的に音楽を取り入れた教育をしているところが非常に目立ちます。
もちろん、それは大変好ましい光景です。
ピアニカやマーチングバンド、そしてわらべうたなど、音楽を取り入れようとする方法は、決して一つではありません。

コダーイメソッドとは何か

コダーイメソッドというのもそのような方法の一つである訳ですが、コダーイメソッドという名前をそれほど多くの人たちが聞いたことがある訳ではありません。

コダーイとは、人の名前であって、コダーイ・ゾルターンという人のことをいい、約130年前にハンガリーで生まれた作曲家のことです。
1925年には児童向けの合唱曲 「ごらん、ジプシーがチーズを食べている」をつくりますが、そのとき、コダーイは、音楽での教育とは何かということを追求して行くことになります。

そして、コダーイは、教育のための音楽を一杯書いていきます。
そして、コダーイの功績は、音楽教育を考える人たちに大きな影響を与えることになります。

コダーイの音楽に基づく教育への関わり合いこそが、コダーイメソッドなのです。
コダーイは、ここで包括的な手法を創造したということではなくて、それは音楽教育を理解するための原理であり、コダーイ・メソッドとは、誤解ある命名だとも言われています。

音楽で学ぶ 音楽とは何か

音楽は、誰の側にも気軽な感じで寄り添っている存在です。
それは、第二の母国語のようなものです。
そして、世界共通の唯一の言語としてとらえることも出来ます。

だから、音楽を子供さんの頃より取り入れた教育をすることで、豊かな世界的関係を築くことが出来ます。
音楽は、世界を平和に出来る唯一の手段なのです。

そして、子どもが生まれる9カ月前から音楽教育は始まっていると言います。
子供さんがまだ胎内にいるときから、子守歌をお母さんが歌い、子に対する情緒教育がスタートしているのです。
ドレミソラの5音階で出来ているわらべうたは最も音楽教育として適していると考えました。

日本でも、コダーイメソッドをわらべうたを通じて取り入れている保育園や幼稚園が多くあります。
そもそもわらべうたというものは、民族が長い歴史のあいだに育んできた文化そのものであり、母語教育というときに子供さんに一番ふさわしい音楽としてとらえることが出来ます。

保育園、幼稚園で、ふとわらべうたを聞くとき、私達は、実際には、コダーイメソッドという名前をそれほど頻繁に聞く訳ではありませんが、既にコダーイメソッドに触れていることになります。
音楽を受け止めるというのも能力なのです。
なかなか大人が英語を勉強出来ないように、音楽も成長してからでは受け止めることが出来なくなってしまうかもしれません。