ここではフレネ教育法を勉強します。
フレネ教育法とは、20世紀前半に活躍したセレスタン・フレネによって構築された教育法です。
子どもさんの生活や興味、自由な表現からスタートをし、印刷機や、いろいろな道具を使い、手仕事を導入することで、芸術的な表現や、知的な学習、協同の学習、個の教育、協同的な人格の育成を実現することを目的とした教育法のことです。
生活と教育を結びつける教育法
フレネ教育法は、生活と教育を結びつけるというこを追求した教育法です。そのために学校の技術を開発され、学校印刷所運動もその一環にあります。
当初、彼が学校教育で直面しのは、子どもの世界を無視したとしか思えない、教科書であり、そして説明に混沌とする教師たちであり、そこでいかにもの反復練習に子供たちは、学習しようとする意欲が削がれてしまうことになります。
教育とは、果たして子供さんの意欲を喪失させてしまっていいものなのでしょうか。
セレスタン・フレネは、そんなやる気の喪失した、子供たちを連れて午後の時間を使って散歩教室をスタートします。
小川や野原を歩いたりしました。
子供たちを癒すのは、自然の治癒力なのでしょうか。
しかし、そうではなく、畑や職人らの仕事現場などによって子供たちは再び、好奇心に満ち満ちた表情を見せるようになります。
散歩教室の意味を追求する
彼は、この散歩教室によって回復する子供さんの活力を、どのような方法で、学習のほうに持ち込むことが出来るのかということを一生懸命考えることになります。やがて、彼は教室に印刷機を導入することになります。
子どもたちが綴る文を印刷して、それを「自由な教科書」として、授業で使用することにしました。
理性的共同体においての人格の自己形成
この人格形成のプロセスは、学習教材と教育技術の土台の上に成り立つものと主張をします。彼はその後、次々と、学習文庫や協同学習カードそして、協同組合方式での計算や読み書きのためのカードなどを開発しました。
それらは、仕事を基礎とした個性・協同の原理による実践を組織化したものなのです。
フレネ教育法の特徴
フレネ教育は、年齢で分けるという仕方をしていません。南フランスのヴァンスにあるフレネ学校において、60人の生徒を、3~5歳と、6~7歳が中心のクラスと、8~11歳までとの3クラスでの編成を行っていきます。
違う年齢の子供さんが一緒に学びあうクラスは、年長の子どもさんが小さい子どもさんに気を配る光景を見ることが出来ます。
このような方法でお互いに思いやる気持ちを成長させることが出来ます。
「作文」と「印刷」がフレネ教育法の軸です。
表現したいと思うことは、すぐに文章化して行きます。
自分で書いた文章が印刷されて、他人に読まれるのです。
だから、自分の思いをしっかり表現しようという気持ちになります。