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チャイルドマインダーの資格

資格概要

チャイルドマインダーの資格は現在のところ民間資格のみ取り扱われています。
現在のところ「チャイルドマインダー」資格として実施されているものは大きく3つあり、実際に取得をしている人のほぼ全てがこの3資格のいずれかを取得している状況です。

3つの資格は「NCMA.JAPAN」「ヒューマンアカデミー」「チャイルドマインダー・ジャパン」となっています。

この3つはいずれもスクールを開講しており、養成講座を申し込みして全ての課程を修了することにより、最終試験を受けて認定証を発行してもらうことができます。

いずれもそれぞれの特長がありますが、あえて最も有名なものということで選ぶなら「NCMA.JAPAN」のものがおすすめです。

「NCMA.JAPAN」では実務に根ざしたカリキュラムを行っているということが最大の特長で、もとになっているのはフランスのクレッシェファミールというスタイルです。

国際職業能力評価基準に連動をしているというところも特長で、本場英国の教育プログラムにも連動している、かなり信頼性の高いものとなっています。

他の2つも資格認定に海外の有名団体がありますので信頼性がありますが、認知度や既に資格を取得した人の人数でいくとやはり「NCMA.JAPAN」のものが頭ひとつ抜けている印象です。

なおNCMAは日本で最初にチャイルドマインダー資格を導入した団体であり、1995年から運営されています。

受講を修了することで英国ICMより修了証が発行されることから、職場に提示をすることでより保護者からの信頼感を得られる手助けとなります。

資格取得までの流れ

「NCMA.JAPAN」のチャイルドマインダー資格では、「本科コース」「一般特待生コース」「特待生コース」「通信コース」の中から受講するコースを選んで受講申し込みをします。

「本科コース」「一般特待生コース」「特待生コース」は養成課程のある学校へのスクーリングが必要ですが、「通信コース」は基本在宅のまま通信教育で受講が可能です。

ただし「通信コース」も最低2日間のスクーリングが必要になりますので、最寄りの受講場所や日程は確認しておくとよいでしょう。

費用はコースによって異なりますが、本科コース(60時間講習)では313200円、通信コースでは199800円(税込)となっています。

いずれかのコースを修了したのちに認定試験が実施され、合格することで自宅にNPO法人日本チャイルドマインダー協会から合格証が送付されます。

開講日は毎月行われていますので、いつでも都合に合わせて受講をスタートすることが可能です。
なお資格概要については無料で説明会も開催されているので、まずそちらに参加するのもおすすめです。

チャイルドマインダーの一日

主な仕事内容

チャイルドマインダーの仕事は大きく分けて「在宅型」と「訪問型」の2つがあります。

その他にも保育所などの大きな保育施設に勤務をする場合もありますが、全体としてはそれほど多くなく、勤務をしたとしてもそれは「チャイルドマインダー」としてではなく、保育士補助としての仕事が中心になるでしょう。

専門のチャイルドマインダーとして仕事をする場合には、自分の家もしくは他に用意をした小さな託児施設で子供を預かるか、もしくは自身が子供のいる住宅などに出向いてそこで子供の保育をする形です。

いずれの場合も最大4人までの子供を担当し、8時間程度を目安に一緒に過ごします。

一日の仕事の流れ

施設に勤務をする在宅型のチャイルドマインダーの1日の流れを簡単に説明します。

まず通常の保育施設同様に、朝決められた時間に保護者から子供の送迎を受けます。
時間はそれぞれの事情に合わせて変更ができますが、通常は親の仕事開始時間に合わせて7:30~8:00くらいの間に行うことになるでしょう。

その時に保護者の人から子供の健康状態についての申し送りを受け、おむつや昼食、おやつなど保育に必要な品物を受け取ります。

子供を預かる前にアレルギーの有無や喘息などの持病がないかということを予め確認しておきますが、それを踏まえて子供の食事や生活に必要な雑貨品はどう用意するかということを決めておきます。

チャイルドマインダーの資格の中には子供の食育について詳しく学習するものもありますが、食事を提供するかどうかは施設の様子や保育料金によって変わってくるものです。

昼食はやや早めにとることが多く、正午頃から1~2時間程度のお昼寝をします。

子供がお昼寝をしている間に、その日にあった子供の様子を連絡帳に記入をするなど事務作業をしていきます。

子供がお昼寝から目が覚めたら、午前中と同じく一緒に遊んでいきます。
小さな子供の場合は基本的に室内でおもちゃを使って遊びますが、3歳以上のある程度自分で動くことができる子供を預かる場合は、近くの公園など屋外に出かけて一緒に過ごすということもあるでしょう。

子供は数時間ごとに検温をし、急な病気やケガをしていないかどうかを随時確認が必要です。

もし急に発熱があったり遊んでいる時にケガをした場合はその都度保護者に連絡を入れて、必要に応じて迎えに来てもらったりします。

通常の場合保育が終わるのは夕方6時くらいで、保護者の方が迎えに来たところで預かっていた雑貨類や使った着替え、お弁当などを返します。

このときただ子供を渡すのではなく、その日にあったことを直接連絡をしたり、子育てについて相談を受け付けたりといったことをしていきます。

子供ともそうですが、保護者の方とも密接な信頼関係を作っていく時間をつくる必要があるのです。

チャイルドマインダーの給与

正社員の平均給与

チャイルドマインダーとして勤務をする場合、特定の施設で正社員として勤務をするのが最も安定的な収入を得ることが可能です。

主な勤務先としては、認可外保育所など保育所や幼稚園とは異なる託児施設があります。
ただ最近では、保育の人材が大幅に不足をしているという事情もあり、保育士の資格がない人を採用する認可保育所もあります。

その場合は保育士資格がないため自身でクラスを担当することはできませんが、担任の保育士について補助的な役割をすることになります。

いずれの場合も、正社員としての給与はだいたい月収ベースで20万円程度が相場です。

その他に時間外保育として深夜時間帯や早朝に担当をすることで、残業代として高い金額を受け取ることができます。

しかし同じ施設に保育士がいる場合は保育士の方が資格手当が高くつくという傾向があり、補助的な役割にならざるをえないことから給与額はやや下がるでしょう。

パート、アルバイトの平均給与

実際にチャイルドマインダーとして勤務をしている人の多くは非正規雇用で勤務をしています。

最も多いのが託児施設で時間を決めて勤務をするという方法で、仕事をした時間に応じて給与が支払われます。

時給にした場合チャイルドマインダーに支払われるのはだいたい1時間あたり1200~1500円程度で、通常の小売店や飲食店でのアルバイト時給よりもかなり高い水準となっています。

ただし業務時間中の責任はかなり重いものであることから、給与額としてはちょっと割に合わないと感じることもあるかもしれません。

最も高い給与を得るには自宅で開業もしくはベビーシッターとして訪問保育をするという方法がおすすめです。

その場合は時間あたりの収入が人数分収入となりますので、1日2人程度を8時間ずつ預かる計算でも月に50万円程度の収入になります。

ただし自宅やその他の施設を使用する場合には設備費や雑費が別途かかるので、実質的には月収ベースで30万円程度が目安になってくるでしょう。

もちろんそれも預けてくれる保護者がいてこその収入になりますので、開業もしくは訪問保育をするときには、一つひとつの仕事をきちんとして、地域からの信頼を得られるようにしていく努力が必要になってきます。

地域により収入が大きく変化をすることも、保育関係の給与の特長です。
地方都市などでは待機児童数が少なく認可保育所に十分入ることができるので、臨時の場合を除いてチャイルドマインダーにはそれほど需要はありません。

反対に待機児童が多い東京都市部などでは、それほど宣伝に力を入れなくてもたくさんの募集があったりします。

安定的に収入を得るなら、勤務形態だけでなく勤務地を慎重に選んでいく必要があるでしょう。

チャイルドマインダーのやりがい

子どもの個別ケアが出来る

チャイルドマインダーとしての仕事は、保育士や幼稚園教諭のようにはっきりした求人が出されているというわけではありません。

むしろ通常の求人として「チャイルドマインダー」という名称が使用されているということはほとんどなく、保育関連の人材を専門に扱っているサービスにおいても資格で検索ができなかったりします。

しかしチャイルドマインダーという仕事が社会的にニーズがないかというと決してそういうわけではなく、むしろ潜在的に非常に高く求められていると言えます。

なぜチャイルドマインダーとしての仕事が見つけにくいかというと、それは多様化する子供の保育にそれぞれ個別に対応をしていくことが業務となっているからです。

チャイルドマインダーとしての職場は託児施設の他、それぞれの家庭に出向いてそこで保育を行うということも多く、その場合にはベビーシッターとして登録をして働くようなことになります。

既存の保育施設や教育施設では対応しきれない複雑な環境に置かれている保護者と子供に対し、きめ細かく個別にそのニーズに応えていけるという事こそが、チャイルドマインダーとして働く社会的意義となります。

そんな社会的意義を意識しながら勤務をしていけるということが、チャイルドマインダーとしてのやりがいにもつながってくるでしょう。

子どもの成長を感じられる

チャイルドマインダーの仕事のもう一つのやりがいは、少人数だからこそ感じることができる子供の成長の実感です。

保育に関する仕事全般に言えることですが、小さな子供たちはとても成長が早く、わずかな期間でもどんどんできることが広がっていきます。

自分と会ったばかりのときにはほんの赤ちゃんであった子供たちが、自由に歩けるようになったり、話して自分の気持ちを伝えることができるようになっていったりということは、親ならずとも身近にいる大人にとっては感動を覚えることです。

チャイルドマインダーの場合は法律により、1人4人までしか預かることができませんので、子供たちとの心理的な距離も近くなり、お互いへの信頼感も強いものとなります。

少人数保育をしていくことにより、大きなクラスでは埋もれてしまいがちなその子ならではの個性を発見していくことができるのも、チャイルドマインダーならではのやりがいと言えるでしょう。

自分がその子供の能力を伸ばし、そこから成長を促していくことができたと感じたときに、チャイルドマインダーとしてのやりがいを強く感じることができるようになります。

チャイルドマインダーの資格を学ぶことにより、そうした子供の心理や成長に詳しくなるので、通常の子育てとは違った側面から子供を見守ることができます。

チャイルドマインダーになるには

民間資格を取得することで信頼性が得られる

チャイルドマインダーは少しずつ社会的な認知度が高まってきているものの、保育士や幼稚園教諭のように国家資格として行政で管理をされているというわけではありません。

そのため民間資格は存在しているものの、基本的には個人で行う認可外の託児施設として営業していくことになります。

対象となるのは0歳~12歳までの子供たちで、小規模な託児施設を利用して1人につき最大4人までの子供を預かります。

勤務をするために必ずしも資格が必須となるわけではありませんが、認可外の託児施設を利用する保護者のほとんどは認可保育所に預けることができなかったり、または認可保育所で預けることができない環境におかれています。

そうした時に全く未経験の人に子供を預けるというのは不安を伴うものですので、チャイルドマインダーのようにきちんとした団体が母体として運営されている資格を取得しておくということは大変有効です。

チャイルドマインダーとなるための資格試験はいくつかの団体によって運営されていますが、合格をすることで認定証が発行されるので、それを提示することにより保護者に安心感を与えることができます。

開業をするときには申請手続きを提出

チャイルドマインダーという資格の目的は「少人数保育をすること」ですので、その場所や方法は勤務先により異なってきます。

もっとも一般的なのが自宅や専用の一室を用意して、そこで子供を預かるという託児施設での勤務です。

しかし事情により、子供を預けたい家庭に訪問をしてベビーシッターとして子供の面倒を見たり、または複数の家庭から預かるために近くの児童施設を利用するということもあったりします。

勤務形態も、チャイルドマインダーを複数登録している認可外施設に採用されるという場合と、個人で仕事を受けるという場合とがあります。

チャイルドマインダーの資格にもランクがあり、トレーナーとして勤務ができる上位資格もあるのでそうした人のほとんどは自分で開業をしてチャイルドマインダーとしての仕事をしているのです。

これからチャイルドマインダーとして独立開業をする場合には、まず場所を設定(自宅・施設・各家庭)するとともに、自治体へ開業届を行いましょう。

チャイルドマインダーの資格団体の中には、資格を取得すると同時にそれぞれの地域で開業をするための方法を教えてくれたりしますので、そうしたところから仕事を紹介してもらうというのも一つの方法です。

初めての場合は他の施設や会社に勤務をするというのが一般的で、そちらで地域で子育てをしている人たちのネットワークに入り、独自の方法でチャイルドマインダーを開業していくというルートをとることができます。

チャイルドマインダーに向いている人

柔軟な保育をしていくことが求められるチャイルドマインダー

「チャイルドマインダー」は、もともとは英国で発祥した少人数保育を行うための方法です。

日本においては大勢を預けることができる保育所や、教育を行うための幼稚園が一般的に使用をされてきましたが、それらは集団行動を教えるのには適している一方で、細かい部分への配慮が難しいという問題点がありました。

特に現在では保育施設そのものが不足しているということもあり、より柔軟な保育方法を求める社会的ニーズが高まっています。

チャイルドマインダーは日本では新しい仕事ですが、英国においては70年以上も歴史のある確立した保育方法です。

もともとは産業革命時に工場で勤務をする親たちのために子供を預かる目的で始められたものでしたが、ただ子供を預かるのではなく、少人数だからこそできる子供のための教育や指導をしていくことができるというメリットがあります。

親に代わって愛情を子供に伝えていくとともに、プロとして子供に必要なケアをしていくということがチャイルドマインダーとしての社会的意義です。

これから保育や福祉の仕事を目指そうとしている人にとっては、チャイルドマインダーとして勤務をするということも新しい仕事の形となります。

ぜひ社会的意義や保育士・幼稚園教諭とは異なる意識を持ち、保育の仕事にあたっていってもらいたいところです。

少人数保育ではきめ細かい配慮が大切

チャイルドマインダーの実際の仕事においては、預かることができる人数は1人あたり4人までと限定されています。

これは法律により、4人以上の子供を仕事として保育する場合には保育士の資格が必要になる、というように定められているからです。

4人というとかなり少ない人数ですので、保育士のように数十人にすべてに目を配らなければならないということはありません。

そのかわり、全ての子供に目が届くということから、よりきめ細かい配慮をしていくことが求められてきます。

子供と一緒に遊んだり勉強をしたりするときにはほぼ付ききりになりますし、子供の方も頼れる大人が1人のみということになるので、かなり深く関わりを持って行くことになるでしょう。

チャイルドマインダーの場合、逆にその距離の近さが仕事の難しさにもなってきます。
子供のことを大切にする一方で、あまり子供に気を使いすぎて機嫌を損ねないようにするということもまた間違った行動になってしまうのです。

距離感が近いからこそ、子供との関わりではきちんと線引をして、ダメなことはダメとはっきりと指導をしていくという厳しさも、チャイルドマインダーとしての適性につながってきます。

長時間預けたいという親も多いことから、仕事とプライベートの分け方が難しいのもまたこの仕事です。