主な仕事内容
助産師の仕事は、言うまでもなく子供のお産に立ち会うということです。実際に助産師資格を活かした勤務をしている人のうち、約86%が勤務をしているのは産科のある病院や診療所です。
自身が院長となるか、もしくは他に助産師のいる助産院で勤務をしているのは全体としては約6%にとどまり、残りの約8%はその他の形で助産師としての資格を活かした働き方をしています。
ですので助産師資格を得ようという人の大半は、看護師として産科や婦人科に勤務をすることを希望しており、そのための専門的知識を得るために学習をしていると言えるでしょう。
看護師資格のみを取得した場合、どの診療科に勤務となるかは自分で選ぶのが難しいということもありますので、将来的に産科・婦人科専門になりたいと考えているならば、あらかじめ専門課程を経ておくというのがおすすめのキャリアプランです。
実際に産科に勤務をした場合、助産師はより積極的にお産に関わる業務をしていくことができるようになります。
お産を経験したことがある人や、身近にお産をした人がいる場合などはわかると思いますが、出産に際し産科医が関わるのは、出産直前に切開をするという一動作のみということがあります。
これはメスを使った切開など特定の医療行為が許可されているのは医師資格者のみであることが関係しており、産科医の中にはそうした医師免許取得者のみが許された行為をするために産科にいるといったこともあるのです。
それに対して助産師は出産のみではなくその前後の健康管理も業務に含まれることから、その産科医院に通う妊婦さんや出産後のお母さんに対し、より具体的なアドバイスをしていくことができるようになります。
病院の方針にもよりますが、助産師の仕事は産科・婦人科を訪れる女性目線に立って、健康管理や育児についてのアドバイスをしていくことにあります。
一日の仕事の流れ
産科・婦人科のあるクリニックや、医院に勤務をする場合の助産師の仕事を紹介していきます。まず病院の開院時間に合わせて出勤をして、外来を受け付けるための清掃や備品のチェックなどをしていきます。
開院時間は通常の施設ではだいたい9時くらいです。
開院してからは妊婦さんたちが検診に訪れるので、産科医とともに担当を分けてそれぞれ受診をしていきます。
その日に分娩がないという場合には午後も引き続き検診を受付け、外来が終わる午後4時以降は入院中の妊婦さんと新生児のケアにあたります。
その後1日の活動をカルテにまとめてから帰宅となり、通常業務であればだいたい午後7時くらいに退勤です。
もちろんその日に分娩が入ると、そのために待機をしなくてはいけなくなるので、自宅に帰宅する時間が遅くなってしまいます。