活躍の場所
ここでは、保育士が仕事をする先としてどのような場所があるのか?ということについて紹介します。まずは最も代表的な仕事場所である「保育所」についてです。
保育所については「保育所と保育園の違い」のなかでも紹介していますが「保育に欠ける未就学乳幼児の保育」が仕事の内容となります。
仕事の具体的な内容については「保育士の一日」で紹介しています。
事情があって保育を受けることが難しい児童を対象に、保育所は子どもの保育を行います。
養護と教育が一体的に行われていますが、それぞれの違いについて、簡単に見てみましょう。
まず、養護とは子どもの生命保持と情緒の安定化を狙ったものです。
そのため、子どもが健康な生活する上で、最低限の対応をするだけに過ぎません。
保育所では、さらに発展して教育も行っています。
十分な教育が受けられない小学校入学前の児童に対し、適切な教育を受けさせる必要があるからです。
子どもの健やかな成長を実現すべく、保育所での教育を通じて、人間教育の場を創出する狙いがあります。
児童厚生施設
保育士の仕事現場というのは保育所だけではありません。この他にも様々な仕事先というのが存在しています。
考えられる場所の1つが「児童厚生施設」です。
これは児童福祉施設のなかでも、児童の健康を増進することを目的としている施設のことを指しています。
具体的には児童館や児童遊園と呼ばれる場所がこれにあたります。
2006年に置いて、全国で合計8,000程度の職場が存在します。
児童養護施設
児童養護施設も、保育士の活躍の場です。これは、親の虐待を受けたり、ネグレクトによって十分な保育が行なわれていない子供を預かる施設のことを指しています。
保育士はこの施設においても子供の支援を行い、自立に向けた支援を行っていくことになります。
命を預かる重大な仕事であり、通常の保育士とはまた担う責任の内容が違ってきます。
児童自立支援施設
少し特殊な例としては、児童自立支援施設というのもあります。これは、問題行動などによって通常の学校や教育施設では教育を行うのが難しいと判断された児童を預り、自立に向けた支援を行っていく施設のことです。
児童生活支援員としての仕事が保育士にはあります。
児童自立支援施設は、国、都道府県、政令指定都市では設置が求められており、現在は国立2施設、私立2施設を含め、全国に58か所の施設があります。
犯罪をした、または、犯罪をする可能性がある子どもの自立を促す目的がある施設です。
保育士として働くには少し大変で、特殊なケースかもしれません。
しかし、社会的意義が強く、やりがいのあるポジションです。
機会があればチャレンジするのもよいでしょう。