先生として幼児の教育にあたる
幼稚園教諭は、文部科学省の管轄で小中学校と同じく「学校」として位置づけられている施設です。子供の託児が目的として設置されている保育園と異なり、幼稚園では子供たちに対して生活をしていくための指導や教育を担当していくことになります。
幼稚園教諭として勤務するためにはまずは「幼稚園教諭免許(一種・二種・専修)」を取得し、その上で公立・私立の幼稚園の採用試験を受けることになります。
給与待遇は、公立の幼稚園の場合は地域の公務員規定に従い勤務歴や年齢に応じて昇給していきますが、私立の場合はそうした決まりがあるわけではなくそれぞれの施設の管理者の方針に従って決まる形式です。
実際に運営されている幼稚園の大半は私立施設であり、公立の幼稚園教諭になるのはかなりの狭き門となります。
その影響もあって幼稚園教諭としての勤務は決して給与面に恵まれたものではなく、厳しい就業環境になっていることが多いのです。
しかし子供を預かり、安全で衛生な環境を作りつつ就学前の集団生活に必要な知識を教えていく仕事は非常にやりがいが大きく、また子供たちの成長を間近で実感することができるという楽しみがあります。
子供が好きであるということが大前提
給与面や待遇は決して恵まれていないことから、幼稚園教諭の適性は仕事そのものにやりがいを感じているかというところが問われます。幼稚園教諭になるための免許取得のためには四年制大学や短期大学、専門学校などで一定期間の養成課程が必要になりますので、粘り強く学習をして子供たちに必要な教育とは何かということを考えて行く力も求められるでしょう。
勤務をしている人の大半は女性で、年齢も20~40代までがほとんどとなっています。
これは経済的な理由や体力的な理由により、結婚や自身の子育てを機に退職する人が多いことが影響しているためです。
幼稚園教諭に向いている適性をざっとまとめると、子供が好きであるということがまず最初にあり、次いで体力に自信があり、責任感を持って業務にあたる人ということが挙げられます。
さらに多くの子供たちの世話をしていくということから、細かい点に目配りができて設備や人間関係などに配慮をする繊細さも同時に必要です。
そして教育を担当していくという社会的責任もあることから、子供たちをただかわいがるというだけでなく、方針をもってしつけをしていくという精神面の強さも大切でしょう。
忙しい仕事であるため、自分が子育て期間中に勤務をするのはなかなか難しいようです。
ですが資格は一度取得をすれば全国どこでも使用ができるものなので、経験を活かして復職をしていくということもできます。
長く続けるためには早期教育に興味を持ち、自分で勉強していくことが求められるのです。