頻繁に発生するベビーシッターに関するトラブル
数多くの子供を預かる保育士などの施設と異なり、ベビーシッターの仕事は基本的に子供と大人である自分だけという限られた空間で行われます。そのためトラブルが起こってもすぐには発覚せず、後々になって大きな事件になるということもあります。
最近起こった実際の事例としては、2014年に自称保育士のベビーシッターが預かった2歳の子供を殺害したという事件がありました。
このベビーシッターは過去に児童ポルノ関連の犯歴もあったことから、インターネットを通じて依頼をする安易なベビーシッターサービスの危険性が一気に明るみに出された格好です。
ここまで悪質な例はそうそうあるわけではありませんが、ちょっとしたトラブルはベビーシッターサービスでは頻繁に発生しています。
よくあるベビーシッターに関するトラブルとして「室内のお金や貴重品がなくなった」「室内の家具やインテリアが破損していた」「子供が怪我をしていた」といったことがあります。
プロのベビーシッター業者さんの場合、いきなり現場に行って作業をするのではなく、まず先に見積もりをするスタッフがその家庭を訪れ、注意事項を説明するなど先に対応をしていきます。
丁寧な業者になると事前に室内の様子を記録をしたり、貴重品の管理方法(見えないところに保管してもらうようにするなど)をお願いしたりします。
子供の怪我や病気についてはベビーシッターを担当する人が「報告書」として仕事が終わったときに渡すようにするなど、連絡をしっかり行うことで予防対策します。
海外に学ぶベビーシッター事例
ベビーシッターという仕事の本場は欧米地域です。アメリカにおいては高校生や大学生のアルバイトとしてベビーシッターはごく当たり前の仕事となっています。
それだけにベビーシッターに関するトラブルも起こりやすく、富裕層の家庭においてはベビーシッターを依頼するときには室内にカメラを仕込んでおく等でトラブル対策をしていたりします。
簡単に依頼できるベビーシッターでは、泣き止まない子供に暴力を振るったり、うるさいからと睡眠薬を飲ませたりといったこともあるようです。
逆に責任ある仕事をする女性がベビーシッターを利用するときには、帰宅が深夜になることもあり、ベビーシッターがなかなか帰れないといったトラブルもよく起こります。
ここ最近ありがちなトラブルとして、ベビーシッターとして有名人の家庭に入った人が、秘密をインターネットを通じて拡散するといったことがあります。
就業をする件数が増えていけば当然にそうしたトラブルも発生しがちになりますので、日本でも今後ベビーシッターが普及していくのに合わせ、しっかり対策をとっていく必要が出てくるでしょう。