名称としての違い
保育に関する現場として、よく「保育所」と「保育園」という2つの名前が聞かれます。保育士としてはより良い環境で仕事をしたいと考えるものですが、そもそもこの保育所と保育園というのはどのような違いがあるのかご存知でしょうか?
実はこの2つというのは「違いがあるわけではない」ものです。
あくまでも名称の違いである、と考えるのが良いでしょう。
そもそもこの2つの名称が登場している背景として、厚生労働省が管轄している保育が必要なこどもを預かる児童保育施設、としての名称に一定の決まりがないことがポイントです。
実は、認可のものであっても、無認可のものであっても、あるいは私立であっても公的なものであっても、すべて「保育所」という扱いであるとなっています。
しかし、同時に保育所の名称を保育所と名付けなければならないわけではありません。
保育園も保育所の1つ
つまり、保育園というのはあくまでも個別の施設の名称であって、施設の定義を行う名称ではない、ということです。例えば○○保育園、という保育園があったとしても、これは本来の意味からすると「○○保育園」という名前の保育所である、ということになります。
この点において、本質的な違いがあるわけではないわけです。
保育園という名前がよく利用されるようになっている背景として、幼稚園と名称を合わせている、という側面があります。
そのため、仕事をしたい場所を考えるときに、そこが「保育所」であるか「保育園」であるか、ということにこだわる必要はありません。
どちらも保育所である、というのが答えです。